颯也「……なるほど。まぁ、お前がここに来たお陰で面白いことが聞けたから、今回は良しとしておいてやる……!」 そう言うと、神父さまは急に私の手を引っ張って無理矢理長いすから立ち上がらせた。 いおり「えっ……!」 片手でぐいっと顎を持ち上げられる。 いおり「な、なな、なにするんですか!?」 颯也「うるさい。少し黙っていろ」 いおり「ん!? んんっ!?」 ――き、キスっ!? 唇を食むように口づけられ、舌が上唇を撫で上げた。 颯也「……ん、……ちゅ」 いおり「ん……、っ……」 なに、この感覚……? 身体から力が抜けていくような、蕩けるような……。 キスって、こんなに気持ちいいものなの……? 最初は抵抗してたのに……。 腕から、どんどん力が抜けていく。 神父さまが私の唇をなぞるたびに頭が熱くなって、ぼぉっとしてくる。 颯也「っ、ふ……、もっと、力を抜け……」 神父さまの舌が唇を割って入ってきた。 いやらしく、ねっとりとした動きで、神父さまの舌が私の舌を絡めとる。 その瞬間、教授の顔が脳裏に浮かんだ。 私、なにやって……!?