疲れているのに大笑いしたせいで力が抜けて、そのまま2人とも芝生に座り込んでしまった。 背中合わせにもたれあって夜空を見上げる。 いおり「疲れたね……」 誉「そうだね……でも嫌な疲れって感じはしないね。不思議だよ……」 誉くんの心臓の音が背中を通して響いてくる。 もしかしたら、私の心臓の音も誉くんに……。 そう思うと、急に胸がきゅっと締め付けられた。 いおり「あ、ありがとう……。こんなに泥だらけになるまで一緒に探してくれて……」 誉「……こ、これぐらい普通さ」