作品紹介 -星の約束-

ストーリー


― 堂本 広 ―


夢から目覚めた主人公は再び幸せな学生生活を送り始めた。
今まで友達としか意識していなかった、明るい堂本―
彼の優しさは一人ぼっちの主人公にとって何よりの支えだった。

夏祭りに出かけた二人はお互いへの想いを更に強固なものとして実感した。

「いつまでも一緒にいような」
堂本の約束の言葉に、この幸せがいつまでも続いて欲しいと願う主人公。

が、ある日、堂本の態度が一変する。
主人公が理由を尋ねても言葉をにごすだけの堂本。
そんな時、堂本が他の女と一緒にいるところを目撃して…
ついに、彼は主人公の前から姿を消してしまう。

心配になった主人公は堂本の居場所をつきとめ、彼の元へと向かう。
そこで主人公が見た堂本の姿は…





― 篠原 達也 ―


自分とは遠い存在だと思っていた大学での人気者の篠原─
ふとした何気ない瞬間に意識してしまう、彼の仕草や言動…
ただの憧れだった思いは、いつしか淡い恋心へと変わっていった。

「側にいてあげる…ずっと、もっと…君の側に」
ようやくもらえた篠原の言葉に、嬉しさを噛み締める主人公。

しかし、幸せな日々は泡沫のごとくすぐに消え去ってしまった。
まるで主人公を避けるように目も合わせず、
やっと会えたと思えば決まって隣には女の影が…

「今は僕達は一緒にいない方が良いんだ」



過去の出来事、燃え盛る炎…篠原の叫びが澄み切った夜空に吸い込まれていく。
闇の中で苦しむ篠原の心の底にあるものは…





― シラビト ―


何百万年もの間の封印を解き、
現代の世に現れた闇の悪魔シラビト。
再び自由の身になった彼は数々の復讐を企て、数々の惨事を引き起こす。

主人公の周りの人々が次々と被害を受け、
次第に不安でいっぱいになっていく。
それでも、その苦しみとは裏腹に闇の支配に心奪われていく主人公。

勝手に動いてしまう、唇…。

シラビトの襟元を掴んでしまう、手…。


この想いは、もう止められないところまで来ていた。